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食品廃棄物を「エネルギー+水+肥料」に換える

当社は2003年頃から「食品廃棄物を再利用して社会に貢献する」思いを温め、食品廃棄物のメタン発酵技術をずっと研究してきました。ある時、うどん工場1カ所で年間1500トンものうどんが廃棄されていると知って驚き、ちょうど香川県から再利用の共同研究を呼びかけられていたこともあって、うどん業界・行政・私たちの「もったいない」という思いが結びついて生まれたのが「メタン発酵プラント」です。 菌の力を借りて食品廃棄物を発酵させると、メタンガスが発生します。それをエネルギー源として発電に利用するのがメタン発酵プラントのおおまかな仕組み。廃棄うどんを細かく破砕し、水分量を調整してから発酵槽にどんどん溜め、古くなった分は少しずつ浄化して、きれいな水と肥料に利用できる残りかすに分別する。この一連のシステムを製品化しました。食品廃棄物を「エネルギー+水+肥料」に変換するメカニズムは、人間の消化器官によく似ています。発酵槽はいわば腸のようなものといえるでしょう。

導入例は順調に拡大、これからも地球環境に貢献したい

うどんに限らず、食品製造業界では、生ごみの処理だけで膨大なコストがかかります。毎日どうしても出てしまう食品廃棄物を24時間365日の発電に利用できれば、「生ごみの処理コストがかからなくなる」「工場で使う電気を自社でまかなえる」「売電で収益にもなる」などの大きなメリットになります。特に当社のプラントはメンテナンスがしやすいことと、コンパクトな設計で既存の工場内に設置しやすいのが特長。1日3~10トンの食品廃棄物が出る規模の、主にコンビニエンスストアやスーパー向けの食品製造工場を中心に、全国で導入例が増えてきました。 一番最初に完成したプラントは当社で今も運用していて、データとノウハウを蓄積し続けています。世界に先例のないシステムですから、トライ&エラーを繰り返しながら手探りで進んでいくしかない。今も改良を続けているし、まだまだ進化していくでしょう。省エネ、再エネ、SDGsなど環境への関心が社会的に高まっていく中で、私たちのメタン発酵プラントができるだけ多くの食品廃棄物をエネルギーに換え、地球環境を守るお手伝いができれば嬉しいですね。

株式会社ちよだ製作所

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